1カ所のひび割れを独断で補修して指名停止、北海道開発局が13JVに
国土交通省北海道開発局は11月26日、施工中に発生したひび割れを独断で
補修したとしてH組(北海道釧路市)、T組(札幌市)、T建設工業
(北海道別海町)の3社と、3社のうちのいずれかが構成員となっている13の経常
JV(共同企業体)を指名停止にした。
3社からなるJVは、同局釧路開発建設部が発注した「釧路川改修工事の
内愛国樋門改築工事」を担当。施工中に樋門の躯体部にひび割れが発生した際、
監督員へ報告せずに独自の判断で補修した。さらに、このことを工事完了後も監督員
に報告しなかった。
これらの行為を同局は「発注者との信頼関係を明らかに損なわせるもの」として、
3社と3社が関連する13の経常JVを2008年11月26日から12月9日までの2週間、
北海道開発局管内の範囲で指名停止にした。
独断による補修は、第三者からの通報で発覚した。発生したひび割れは1カ所で
幅が0.05〜0.2mm、全長が3.67mだった。同局は10月30日に監督職員の立ち会い
のもと、コンクリート診断士による躯体部の検査を実施。安全性に問題ないことを
確認している。
2008/12/2 日経コンストラクション記事より
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